防火地域や耐火建築物とは|レンガの耐火性について

家や近隣の家で万が一火事が起きてしまったとき、家族の命を守るためには火災に強い家を建てることが大切です。耐火性の高い家を建てると、家族を守れることはもちろん、火災保険料が軽減されるといったメリットもあります。

 

◼ 防火地域について

家を建てる土地を選ぶ際、地域によって防火地域や準防火地域などに分けられています。東京であれば23区内は全ての住宅地において防火地域か準防火地域のどちらかに指定されています。自治体ごとにマップが公開されているため、自治体名と防火地域で検索してみてください。

 

より耐火基準が厳しいのは防火地域であり、特に3階建て以上の建物や延床面積が100㎡を超える建物は耐火建築物にする必要があります。準防火地域では防火地域よりも基準が緩く、延床面積が500㎡以下の平屋や2階建ての家は一般的な木造住宅で良いことになっています。

 

しかし外壁や軒裏、屋根などはサイディングかモルタル、瓦など防火仕様のものを選ぶ必要があります。

 

◼ 耐火性の高い建物とは

防火地域や準防火地域に家を建てようと思っているときには、耐火性の高い建物について知っておきたいですよね。そこで耐火建築物と準耐火建築物についてご紹介します。

 

・耐火建築物

耐火建築物とは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のことをいいます。これらのように規定の耐火性能を持っているものを耐火構造といい、玄関ドアや窓、換気扇に防火設備を設置する必要があります。

 

家や近隣の家で火災が発生したとしても、最低1時間は倒壊しないこと、近隣の火災が家の中まで延焼しないこと、家での火災が近隣に燃え広がらないことなどが定められています。

 

・準耐火建築物

準耐火建築物とは、耐火建築物の構造に準じた耐火性能にした建物のこと。耐火建築物としては認められない木造住宅も、主要な構造部分を耐火被覆することで準耐火建築物として認められます。耐火建築物と同じで、玄関ドアや窓、換気扇などに防火設備を設置する必要があります。

 

◼ 耐火建築物や準耐火建築物は火災保険料が安い

一般的な木造住宅と比べて、耐火建築物や準耐火建築物は火災保険料を安く抑えることができます。そもそも防火地域に建てる建物は燃えにくい素材や構造で建てなければならないため建築費用は高くなってしまうことが多いのですが、その分火災保険料は安くなります。

 

防火地域に建てているからといって必ずしも火災保険料が安くなるわけではなく、「耐火建築物」や「準耐火建築物」、「省令準耐火建物」といった記載があることが条件。耐火建築物と耐火構造は異なるため注意が必要です。

 

・耐火構造とは

耐火構造とは、鉄筋コンクリート造や一定の仕上げ材が施された鉄骨造などのことをいいます。火災に強い構造のことではありますが、耐火建築物とは異なります。耐火建築物は、耐火構造に加えて防火設備を備える必要があるということを認識しておきましょう。

 

 

◼ レンガの持つ耐火性

木造住宅を建てる場合、外壁をレンガにすることで耐火性を高めることができます。レンガは土を焼いて固めた素材なので、耐火性が高いという特性を持ちます。土を一度乾燥させてから焼き上げる工程中に、無数の空気の粒が含まれる構造が火に対して耐火性を発揮します。

 

その上炭素を含んでいないため燃えることもなく、有害な物質を出すこともありません。万が一近隣で火災があった場合でも、家を守ることに繋がります。

 

◼ その他のレンガの家の特徴

レンガは耐火性が高いことが分かりましたが、その他にも魅力的な特徴がたくさんあります。

 

・耐久性

東京駅や赤レンガ倉庫といったレンガを使った建物は建てられてからかなりの年数が経っており、歴史がありますよね。レンガは寿命が100年以上とも言われており、他の外壁材と異なりメンテナンスの必要性がないのも特徴です。

 

レンガの耐久性を一般の住宅にも採用できるように、木造軸工法と2×4後方を合わせたハイブリッド工法で建てることができます。

 

また戸建ての住宅は家を建てる際にかかる費用とは別で、将来的にメンテナンス費用もかかってきます。特に外壁は雨や風の影響を直接的に受けているため、約10年でメンテナンスが必要になることも。レンガの家はメンテナンスを行わなくても100年以上持つと言われているため、初期費用が高かったとしてもランニングコストを抑えることができます。

 

・耐震性

レンガの家は重厚感があるため地震に弱いイメージがあるかもしれません。しかしケンブリックでは、レンガを縦横の鉄筋で緊結した上で家の本体構造と一体化させて作っていきます。縦に通すステンレス筋はネジ溝があり、最上階まで繋げながら積み上げていきます。

 

縦のはい金は基礎と一体化され、横に通すステンレス筋も木造の構造と緊結されます。このような構造は単純計算で、地震時における必要量の3倍の強さを発揮すると言われています。

 

・断熱性

住み良い家を作るためには、断熱性の高さも重要なポイントとなります。夏に暑く冬に寒い家だと、快適な温度を保てないだけではなく冷暖房に頼りすぎることになるため光熱費も上がってしまいます。

 

ケンブリックのレンガの家では、木造住宅で使用できる断熱材には全て対応することができます。その上基礎のスラブから立ち上げられた厚さ70mmのレンガで建物を包むため、断熱性能はアップします。

 

◼ 耐火性の高いレンガの家の建築事例

レンガは耐火性だけではなく、耐久性や耐震性、断熱性の高さも特徴としてあげられます。そんな魅力的なレンガの家の建築事例をご紹介します。

 

・明るい色のレンガの家

明るいレンガの家

こちらの事例では、明るめの色のレンガが使用されています。レンガ積みの塀やアーチ状のエントランスが高級感を演出しています。屋根には煙突が設置されており、住宅街でも際立つ存在に。内装にもレンガを使用し、水回りは白を基調とした統一感のある空間の中になっています。シャンデリアや薪ストーブなど、インテリアのおしゃれさと実用性を兼ね備えた素敵な家に仕上がっています。

実際の事例はこちら

 

・多角形の珍しいレンガの家

多角形のおしゃれな家

結婚当時からレンガの家に憧れていたとのことでご依頼いただきました。

珍しい外観が目を引きますよね。外観は外壁がレンガであることはもちろん、多角形が特徴的。窓にアイアンの格子や青胴のランプを付けるなど、細かい部分にもこだわって仕上げました。

レンガの家のあたたかい内装

リビング・ダイニングは落ち着いた色のアルダー材を使用することであたたかい雰囲気に。リビングとダイニングは飾り窓で仕切って空間を分け、リビング階段を採用するなど間取りにもこだわっております。白と木目のコントラストが魅力的で、落ち着いていながらも温かみのある空間になっています。

 

おしゃれな玄関

玄関はスペースを広く取り、シューズクロークには勝手口から直接入れるような動線に。白と木目のコントラストに加えて、ピスタチオカラーのドアが素敵なアクセントになっています。

実際の事例はこちら

 

・ホワイト系のレンガの家

レンガの家に憧れていたとのことでしたが、珍しいホワイト系のレンガを使用しました。門にはレッド系のレンガを使用し、明るい印象の外壁を引き締めてくれています。

 

家の中も白を基調としながら濃いブラウンの木目が印象的です。

 

実際の事例はこちら

 まとめ

レンガの家は耐火性が高く、燃えにくいだけではなく万が一燃えたときにも有害物質が発生しにくいという特性をご紹介してきました。家は家族を守ってくれる役割もあるため、家を建てる際には家族の命を守るために耐火性の高い建物にしたいですよね。そこで防火地域や耐火建築物について知識を身に付けた上で家づくりを進めるようにしましょう。

 

ケンブリックでは耐火性だけではなく耐久性や耐震性、断熱性の高いレンガの家の設計を行なっています。たくさんの施工実績がありますので、ぜひ参考にしながらレンガの家を検討してみてください。東京や横浜でレンガの家が気になっているという方はぜひお気軽にご相談ください。