耐火性能ならレンガの家がおすすめ!メリットや特徴まとめ


レンガは耐火性能に優れた素材
レンガの家は頑丈そうというイメージがありますが、日本ではまだまだレンガの家は少なく、実際のところどうなのかよく分からない…という方は多いです。
そこで、この記事ではレンガの耐火性能や、レンガの家ならではのメリットなどをまとめていきます。
火事に強いたけではないポイントが満載なので、これから新築や建て替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
レンガの耐熱温度は?
一般のレンガ
ガーデニングや外構の舗装などに使われる一般のレンガは、耐火温度1000℃程度であることが多いです。
高温に熱することを前提にされてはいないのですが、土を原料として窯で焼かれて作られるので、ほかの素材に比べると熱には強いと言えるでしょう。
耐火レンガ
耐火レンガの耐熱温度は、1350℃以上とされています。
実際に、耐火レンガを使った防火構造性能評価試験では、厚さ7㎝の耐火レンガを30分1000℃で熱しても、9割の熱をシャットアウトするというデータがあります。
これだけの性能があれば、もし建物自体や近所で猛烈な火災が起こっても大切なわが家を守れますね。
レンガの家は夏涼しくて冬暖かい
レンガの家は耐火性能が高く、火災に強いということが分かりました。
しかし、メリットはそれだけでなく、普段の生活にも関わる室温も適度に保つ能力があるのです。
夏涼しくて冬暖かいため、過ごしやすい理想の住まいが作れますよ。
レンガは蓄熱性能が高い
レンガは熱にさらされると、内部に熱を溜め込む性質があります。この能力が高いために、屋外が酷暑でもその熱がほとんど室内に伝わりません。
さらに、内部に溜められた熱は時間が経つにつれてじわじわと発散され、夜のうちに放熱される仕組みとなっています。
レンガは土からできている自然の素材なので、呼吸するように熱の入れ替えが起こるのです。
冷暖房いらずで快適
レンガの断熱性、蓄熱性の高さにより、屋外の気温が暑くても寒くても室内の気温はほぼ一定に保たれます。
実際に、レンガで建てられた家に入ると、冷暖房を付けていなくても入った途端に快適な室温と感じます。
夏は洞窟のようなひんやりした体感温度、冬はシェルターのように温かいですよ。
体調が良くなったという声も
レンガの家を実際に立てた方の中には、お子様の気管支ぜんそくが改善したという声も聞かれます。
ぜんそくには結露、カビ、化学物質などは大敵です。そのため、一般的な木造や鉄骨住宅では体調に悪影響を与える可能性がありました。その点レンガの家であれば、自然素材をベースに作られているため健康的ですね。
また、建物内部の温度がどこでもほぼ一定という点も大きなメリットです。冬に風呂場やトイレが冷え込んでいると呼吸器にもよくありませんが、レンガの家なら暖房を付けていなくてもリビングや寝室と変わらない室温に保たれます。
温度差が生じにくいため結露が出にくく、窓周辺のお手入れも楽になりますね。
本物のレンガを使った住宅は少ない
メリットがたくさんあるレンガ造りの住宅ですが、本物のレンガを積み上げて建設するタイプの住宅は意外と少ないのです。
ここでは、本物とそうでないものの違いを紹介していきます。
レンガ調のサイディングが主流
サイディングとは
一見レンガ造りに見える住宅でも、じつはサイディング加工でレンガ風に見せているものが多くなっています。
サイディングとは、板状に薄く加工された外壁材を貼り付けた仕様のことを指します。
本物のレンガのように焼き目や目地の模様を付けられているので、レンガのような外観にしたい方におすすめとなっています。
サイディングのメリット・デメリット
サイディングは薄いプレートを貼り付けて施工されているので、本物のレンガと比較すると価格がお値打ちというメリットがあります。
また、熟練された工事技術も不要なので工事期間も短く済みます。新居をなるべく早く完成させたい場合にはおすすめですね。
さらに、工場加工品のため、本物のレンガでは出せないカラーに発注することも可能です。オリジナリティのあるレンガ風の住宅にしたいなら、検討してみるのもよいでしょう。
デメリットとしては、一般的な住宅の外壁と同じく10年程度でのメンテナンスが必要という点が挙げられます。一見綺麗な外壁に保たれているように見えても、紫外線や長年の雨風により見えないキズができていることも多いです。
放置しておくと雨漏りや断熱性能の低下にもつながってしまうため、定期的に検査するようにしましょう。
暮らしやすいのは本物のレンガ
本物のレンガの住宅に実際に住んでみると、住み心地が今までの住宅とはまったく違うという方が多いです。
見た目が素敵であることはもちろんですが、断熱性、気密性の高さにより室温が一定に保たれるので、毎日の生活でのストレスが大幅に減りますね。冷暖房いらずなので節約になる上、健康にもよく良いことづくめでしょう。
また、100年持つと言われる耐久性の高さも魅力です。一般的な住宅のような外壁のメンテナンスが不要で、リフォーム費用がかかりません。中には年数が経ってくるとレンガに白い粉が吹くこともありますが、それですらその家にしかない「味わい」として楽しめますよ。
品質が良いからこそ大切に扱われ、次の世代へと受け継がれていくという継続性も素敵です。レンガ造りの家は景観に与える影響も大きく、街のシンボルとして大きな役割を果たすでしょう。
まとめ
レンガの家はロマンチックな雰囲気で、多くの人にとって憧れの住まいですよね。見た目のデザインが上品で素敵なだけでなく、耐火性能や断熱性能に優れており、高機能住宅としても魅力的です。
しかし、一見レンガ造りの建物に見えても、サイディングで表面だけ加工しているタイプも多いため注意が必要です。レンガ造りの建物を建てる際には、ぜひ本物のレンガを使っているかどうかを確認するようにしてみましょう。
ケンブリックでは、ツーバイフォー工法や木造軸組構法の構造と一体化させる方法でレンガの家を建てております。お客様のご要望にお応えしながら最適なプランをご提案させていただきます。耐久性や耐震性の高いレンガの家が気になっている方は、ぜひお気軽にご相談ください。