レンガの外壁はメンテナンスフリー?種類ごとの適切なメンテナンスとは

レンガの外壁はメンテナンスフリーだと耳にすることがあるかもしれません。レンガは無機物で作られていることから劣化しにくい素材であり、実際に歴史的建造物の中にはレンガ造りの建物がたくさんあります。とはいえ本当にメンテナンスフリーなのでしょうか?レンガの家を建てるにあたって、実際にやるべきメンテナンスについてご紹介します。

 

◼ レンガの外壁の種類

レンガは、粘土や頁岩、泥など型に入れて、窯の中で高温で焼き固めて作られた素材。土の中に含まれる鉄分が、焼き固める過程で酸化して赤茶色に変化するのが見た目の特徴。

 

自然素材でありながら、耐久性や耐水性、断熱性といったさまざまな特性があり、歴史的建築物が100年以上維持されていることを考えると品質やコストパフォーマンスに優れた建材だといえます。

 

・レンガ積み

レンガの家の中というとレンガを積み上げて建てる家が代表的。ただレンガを積み上げるだけでは耐久性に不安が残るため、レンガの中に鉄筋やステンレスを通し、外壁の下地とも緊結させて施工していきます。

 

レンガの積み方は、地面に垂直となる方向に目地が一直線に並ばないようにするのがポイント。レンガの細長い面である「長手」と正方形に近い形の面である「小口」を交互に並べていくフランス積み、一段ずつ長手だけの段と小口だけの段を積み上げていくイギリス積み、小口だけを使った小口積みなど積み方の種類によって特徴が異なります。どの積み方であっても、職人さんが一つ一つ積んでいくレンガ積みの家はとても魅力的です。

 

・レンガ張り

レンガの家には、レンガを積み上げていく方法だけではなく、本物のレンガを薄くスライスしたスライスレンガを外壁の表面に固定して建てる方法もあります。

 

レンガ積みの家のように一つ一つ積み上げていくわけではないので、施工しやすく期間も短く済みます。レンガ積みの家と比べると耐久性は落ちてしまいますが、レンガと同じように年数が経つにつれて味わいが出てくるのが魅力です。

 

・レンガ風サイディング

レンガのデザインが好きだけど、費用が高くて手を出せないという方はレンガ風の家にすることも。日本で建てられている家のうち約8割を占めるサイディングですが、レンガ風のデザインを選ぶことができます。

 

素材としてはサイディングなので、施工性やコストパフォーマンスが高いというメリットはありつつ、本物のレンガのような質感は再現できないことに注意が必要です。

 

◼ レンガの外壁はメンテナンスフリー?

レンガの家は、建ててから年数が経つにつれて劣化するどころか、だんだん味わい深く美しく変化していきます。ヨーロッパの古い建物は、重厚感のある独特な雰囲気がありますよね。見た目の面だけではなく、機能性も優れているのがレンガの家の魅力。

 

何といっても耐久性が高く、歴史的建造物として多数の建物が立派に残っているのがその証拠ともいえます。無機物で作られていることから、石やガラスのように太陽の光や水によって劣化をすることがほとんどありません。コケやカビも生えにくく、耐水性に優れているなど、一般的な外壁では行わなければならない「塗装」というメンテナンスの必要がありません。

 

◼ レンガ積みの家のメンテナンス

レンガの家は塗装によるメンテナンスの必要がないことをご紹介しましたが、100%メンテナンスフリーかと聞かれるとそういうわけではありません。細かいメンテナンスを行うことで、経年変化を楽しみつつ清潔感を維持することができます。

 

・泥やホコリ、カビなどの汚れ

レンガの色味の変化は、「風合い」や「味わい」、「深み」と感じることができますが、汚れの種類によっては美観を損なってしまうことも。例えば雨の日に車からの水跳ねによって付着した泥汚れやホコリ、カビ、コケなどの短期間で一時的に付着してしまった汚れ。こういった汚れに気付いたときは、水をかけながらデッキブラシなどで優しくこすり落とすようにしましょう。水だけでは落ちない場合、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を使って、仕上げに高圧洗浄機を使用して洗い流します。

 

・レンガの目地

レンガの家では、レンガ同士をつなぐモルタルの目地が劣化してしまうことがあります。目地部分は気温の変化や気候、振動などによってひび割れ、ひび割れが大きくなりすぎるとレンガ自体がぐらついてしまうことも。目地のひび割れに気付いたら、ブラシなどで目地の汚れを落とし、目地以外の部分にマスキングテープを貼って養生。ひび割れ箇所にモルタルを埋め込んでならし、マスキングテープを剥がして乾燥させたら補修完了となります。

 

・定期的な点検

レンガの家はメンテナンスフリーと言われるだけあって、外壁塗装の必要はありません。経年変化で味わいを楽しみながらも、清潔感を維持するためには定期的な点検を行うことは大切です。せっかく耐久性の高いレンガの家なので、定期的な点検を依頼し、不具合があれば補修をしながら長く住み続けるようにしましょう。

 

◼ レンガ張りやレンガ風の家のメンテナンス

レンガ積みの家とレンガ張りやレンガ風サイディングの家ではメンテナンス方法が異なります。

 

・レンガ張りの家のメンテナンス:レンガのぐらつき

レンガ積みの家ではなく、レンガ張りの家の場合、レンガがぐらついたら張り直す必要があります。自分で行うこともできますが、土台や柱など補修する箇所が多い場合は業者に依頼するのがおすすめです。方法としては、レンガの周りのモルタルを削り取ってレンガを外し、再度レンガにモルタルを付けてはめ込んでいきます。ヘラで形を整えたらレンガの張り直しの完了。

 

・レンガ風の家のメンテナンス:クリア塗装

サイディングはそもそも塗装が必要な外壁材ですが、レンガ風のサイディングを選んだ場合そのデザインを生かしたいと思う方も多いのではないでしょうか。そういったときのメンテナンスでおすすめなのがクリア塗装。一般的な塗装は色のある塗料を塗りますが、クリア塗装は無色透明の塗料なので外壁材のデザインをそのままに残すことができます。クリア塗装は外壁の劣化がひどい場合には選べないこともあるため、レンガ風のサイディングを選んで今後はクリア塗装をしていきたいと思っている場合、早めの塗装を行うようにしましょう。

 

◼  まとめ

レンガの家には、レンガ積みの家とスライスレンガを張った家、レンガ風サイディングの家などに分けられます。中でもレンガ積みの家は、ヨーロッパのような雰囲気を演出することができるデザインが一番の魅力。しかし見た目だけではなく耐久性が高く機能性も良いため、メンテナンスフリーと言われることも。

 

一般的な外壁のように塗装によるメンテナンスは行う必要がありませんが、泥やホコリ、カビといった一時的な汚れが付着してしまった場合には、高圧洗浄機やブラシなどを使って洗い流すようにしましょう。また目地の劣化やひび割れもこまめに補修することで美しい外観を保つことができます。

 

ケンブリックではレンガ積みの家の建築を専門としている会社です。注文住宅だけではなく賃貸住宅の建築も行なっておりますので、レンガの家をご検討の際はぜひケンブリックまでご相談ください。レンガの魅力を存分に活かしながら、家族が心地よく住めるような家づくりをご一緒に進めさせていただきます。電話やメールにてお気軽にお問い合わせください。